模型だけの話じゃないですよ
巨人が作り上げた作品の効能は、「もしかしたら自分にも作れるんじゃなかろうか?作れるものなら作ってみたいぜ」と思わせ、触れた者に、実際に手を動かせることです。しかし重大な副作用がある。それは「挫折」。巨人と己の作品の間には圧倒的なまでの隔たりがあること、作った者はそれに気付き愕然とする。打ちのめされる。しかしそれであきらめることはできません。巨人の作品は、その挫折さえも凌駕する魅力を放ちまくっているからです。その魅力に当てられ、少しでも近付きたいと思わせる。そして少しでも近付こうものなら、再び挫折。それを繰り返していくうち、やがて気付くんです。自分がどんなものを好きなのか、得意なのか、力をどう使えば自分なりの表現ができるのか。そうやって巨人の作品と、おそらくは一生付き合っていくことになる。
巨人・小林誠さま。今後もお世話になります。