15年くらい前の話

ここを見てくれてる関係者のみなさん、ちょっと書きますよ。

大学の漫画研究部時代。
我々部員の一部は、ある作品を描くのに夢中になっていました。
そのタイトルは「ひみつくん」。

「ひみつくん」というコンテンツ自体は、ひとつ上の先輩・T村氏が描いたマンガでした。その主人公、ひみつくんをT簾氏が勝手に借用し、落書き程度にコマ割りし始めたのが始まりです。ちょっと気弱な主人公(ちゃんと名前があったはずですが、忘れました)は、核心に迫ると「ひみつ!」と言ってはぐらかすクセがある。付いたあだ名が「ひみつくん」。オリジナルの話はほのぼのした日常少年マンガだったような気がします。

が、マンケン版「ひみつくん」は、主人公ひみつくんをコケにしつつも一応主人公に置いておくか、という感じで集まった何だか訳の分からない人間、宇宙人、動物によるパーティーが、何だか訳の分からない敵と壮絶な肉弾戦を繰り広げる、ドラゴンボールとジョジョを足してぐちゃぐちゃにしたような作品になりました。

描く人間はたいがい決まっていて、僕も含め5人ほどがヒマな時に描いていました。B5の使用済みコピー用紙の裏側を半分に折り、8ページほどの冊子にしてホチキスで止めたものに、下書きもせずボールペンでいきなりコマ割り。一人が描いてる間は他の者は手出しせず、空いたらその前の展開を踏まえて(時には無視して)描く。

数人の「ひみつくん作家」にはそれぞれの絵があります。相手に合わせようとかいう殊勝な心はありません。オリジナルも関係無し(原作者のT村氏は当然オリジナルな絵ですが)。5人いれば5人のひみつくん。一般に、アニメには作画監督が数人いて、それぞれに描くキャラの顔が違いますが、そんなレベルではありません。少年マンガタッチ、ギャグマンガタッチ、バイオレンスタッチなど。

この人たちは、「ひみつくん」を今後どういう展開にしていくかを考えてますが、基本的に描くのは早いもの勝ちですので、他の者に先に描かれてしまうと自分の展開に戻すのに手間がかかります。なので授業が無い時は部室に入り浸り、すごい集中力で一気に描き上げる。ニヤニヤしながら。ある者など授業をサボってまで描く。期末試験を早めに切り上げてまで描く。本当に、あいつらは「ひみつくんバカ」でした。あ、僕もか。

そんな「ひみつくん」は100巻を超えるロングヒットとなりました。まあ、ほぼ、読んでる人=描いてる人なんですが。



長くなりました。「ひみつくん」についてはまた、気が向いたら書きます。
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by osekkaisensei | 2007-12-04 21:39 | マンガ | Comments(4)
Commented by 機会があれば言いたかったこと at 2007-12-05 12:57 x
 〇ー〇ンマンのデザインが何気に→⊂二二二( ^ω^)二⊃ を先取りしていた件。すげえ。
Commented by osekkaisensei at 2007-12-06 00:50
  φ
 (  )
 (^ω^)<ポヨ~)

…難しいな。

(υ_υ) <ペリー)
Ч ペ 「
Commented by 今現在、、 at 2007-12-13 12:55 x
 T簾先輩(たち)が学生時代住まわれていたアパートが取り壊し中でありました。
 岡本さんが不意に昔語りをする気になったのも偶然ではないのかも知れませぬ。
 
 こうして思い出だけが残ってゆくわけですね。いとあはれ。
Commented by osekkaisensei at 2007-12-15 02:00
あのへんもだいぶ変わってるので、最近までそのままだったことがむしろ奇跡的だったのかも。土地代高そうだし。

人は変わってゆくわ…。あたしたちと同じように…。
「ひみつくん」の冊子はまだ部室にあるんだろうか。