ゴールデンウィークには出歩くな
大学を卒業し、就職をどうするかの時期。雑誌にマンガを投稿してそれなりに受賞したりして、思いがけず「自分はもしかしたら才能があるんじゃないか」という予感が、次第に予感ではなくなってきた頃。同時に発生する巨大な不安に対抗するため、自分で自分をだます、という技を習得するんですが。要するに自意識肥大です。「大きいヒットは飛ばせないかもしれないが、ディープなマンガマニアには絶大な支持を得るようなマンガ家になりたい。分かるやつにはわかる良さが、自分にはあるんだ」という。そんな自意識は何の役にも立たず、むしろ足を引っ張るものでしかないんですが、20代前半は特にその思いで満ち満ちてました。
あの頃の僕にもし、現在僕に降ってきてる数々の幸運がやって来てたら、岡本一広という人間はダメになってたでしょうね。そういう意味でも、僕はすごく恵まれた人間なんだろうなあと思っています。皆さん、本当にありがとうございます。僕みたいなしょうもないもんに(今や本心でそう思いますもん)ご厚意をよせてくださって。
色々とがんばります。














